こだわりの栽培法
宮沢産業のこだわりと特徴
徹底した温度管理で一年中栽培
美味しいぶなしめじを育てるには、温度、湿度管理は欠かせません。
生育室内の温度は15℃、湿度は95%に保つように管理しており、昼夜問わず部屋内のムラをなくすために空調管理を整えています。
温度変化に敏感なので、温度が下がったりすると生育遅れになったり、また湿度が低くなると傘がどんどん乾燥して開いてしまいます。
納得いくぶなしめじを作るために毎日大切に管理しています。
LEDライトを使用した施設内栽培
当施設では、青色発光のLEDライトを使用して、ぶなしめじに、まんべんなく光を与えています。LEDは熱を発生させないという特徴があるため、生育室の乾燥防止にも効果があります。
ぶなしめじ用に作ってもらったので、消費電力も低く、長寿命で防水、飛散防止にもなっていますので安心安全に使えます。
多くのメーカーがLEDライトを作っていますが、私の使っているLEDライトは抑制も抜群です、そろそろLED導入したいなとお考えの方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください!
研究を続けて作り出した種菌
ぶなしめじの大本となる種菌は、当農園がとても信頼している業者の方に依頼しています。今まで、実際にたくさんの種菌を使用してぶなしめじを栽培してきましたが、育てる過程で問題点に気がつくため、かなりの時間をかけて何度も話し合い、改良を続けました。
今では納得のいく種菌となっていますが、人それぞれのご要望によって、まだまだ他のパターンの改良も挑戦していきたいと思います。
ぶなしめじができるまで
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①培地作り:ぶなしめじ栽培1日目
培地とは、野菜栽培における土にあたる。きのこが菌系をのばす土台となり、きのこが育つのに必要な栄養素が含まれる。
作り方は、オガクズ(スギ、マツ)、コーンコブミール、コメヌカ、栄養材(オカラ、フスマなど)をかくはん機に入れる。(コーンコブミールとは、トウモロコシの芯を細かく砕いたもの)培地水分を65~66%にするため、水を加えながら均一になるよう良くかくはんして、プラスティックのビンに機械で詰め込み、キャップをする。(詰め込み量は850cc ビンで約590g)
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②殺菌:ぶなしめじ栽培1日目
培地を詰め込んだビンを、蒸気で高圧殺菌(120°で約4時間)して、無菌化する。
また、ビン内の栄養材をきのこの種菌が吸収しやすくする効果もある。
殺菌後は半日かけてビンを15℃程に冷やす。 -
③接種:ぶなしめじ栽培2日目
種菌(ぶなしめじの菌糸)を殺菌後の冷やした培地に植えつける。
1本のビンに種菌を10~20g接種する。
種菌とは、野菜における種にあたる。 -
④培養:ぶなしめじ栽培2日目~90日目
接種後、菌糸をビン内にムラなくまわす。
ビン全体に菌糸がまわったら培養は完了。(約80~100日)
培養室温度は20~21℃、湿度は70~75%。換気を必要に応じて行う。 -
⑤菌掻き:ぶなしめじ栽培90日目
培養が完了したら、菌床の床面を饅頭型に整え、水を与えてぶなしめじの発生を促す。
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⑥芽出し:ぶなしめじ栽培90日目~100日目
菌掻きをした後すぐに、芽が出やすい条件を与える。
温度15℃、湿度95~100%で乾かさないように管理する。
菌掻きから10日後、きのこの芽が出たら芽出しは完了。 -
⑦生育:ぶなしめじ栽培100日目~111日目
管理環境は芽出しと同じ。
光を照射して、きのこの形を整えていく。 -
⑧収穫:ぶなしめじ栽培111日目
出荷規格に沿って収穫、計量、包装を行う。
培地作りから収穫まで大体4ヶ月程かかります。「おらほのうんまいぶなしめじの出来上がり!」